【ボイパ講座①】初級:ボイスパーカッションとは?
初級:ボイスパーカッションとは?
あくまでこれは私の見解ですが、
ボイスパーカッションとは、
- リズムを刻むための打楽器全般を、口回りから出る音で再現すること
- 口を打楽器として用い、リズムを刻むこと
この2つを融合したものだと考えます。
順を追って説明します。
そもそもこの言葉自体はハモネプ全盛期に日本で生まれた造語で、
海外ではボーカルパーカッションあるいはマウスドラムと呼ばれているそうです。
それらすべてに共通して、
「口から生まれる音(声や破裂音等)でドラムやパーカッションの音を再現する」
というイメージがありますね。
ではそもそも、「ドラム」と「パーカッション」の違いって何なのか?
ものすごく簡単に言えば、
パーカッション:リズムを刻むための打楽器全般
ドラム(ドラムス):パーカッションの中でも決められた打楽器の集まり
を指すそうです。
※これに関しては自分も浅~~い知識しかないので、
「あーそんな雰囲気なのね」というくらいに思ってもらえたらいいかなーと思います。
つまり、ボイスパーカッションとは、ボイスでパーカッションなので、
- リズムを刻むための打楽器全般を、口回りから出る音で再現すること
- 口を打楽器として用い、リズムを刻むこと
という見解にたどり着くわけです。
ただこの二つは完全に別物でも、完全に一緒のことを表すわけでもないと考えています。
理由は二つあります。
まず、どれだけ打楽器全般を口で真似たところで、所詮それは真似でしかありません。
そもそも口で同時に出せる音にはかなり限界があります。その点実際の楽器は相対的に自由度が高く、同時に出せる音の数・種類ともに比になりません。
勿論、それでも我々はボイスでパーカッションを行うので、実際の打楽器を手本とし、そこに近づける努力は惜しんではならないこともまた事実ではありますが。
次に、口を打楽器として用いることそれ自体に価値があるからです。
体の中でも口という部分にスポットを当ててリズムを刻む音楽スタイルは、かなり限られてくるでしょう。
その中のひとつとして有名なアカペラは、それ自体に音楽としての独自性と魅力が詰まっていると考えています。
機械や物を使わず、人間の体で奏でるからこそ生まれる、やさしさや強さや繊細さ。
そういったものをいかにオーディエンスに伝えられるか、それがアカペラやボイパを行う上で忘れてはならない点だと思っています。
以上の理由から、ボイスパーカッションとは、
打楽器を口で再現しつつも、口からだからこそ生まれる音の魅力を追求していくもの
という認識で練習を重ねていければ、きっと素晴らしいボイスパーカッションをマスターすることができると思っています。
とまあ偉そうに御託を並べていますが、
ようは口でドンツカドンツカ言って、ノリノリの音楽奏でましょう!ということですね。笑
長くやっていると忘れがちなことなので、
良ければ頭の片隅に置いておいてみてください。